最近では、燃費の良い車がもてはやされ小型車が良く売れているが、その小型車の衝突安全性についてアメリカIIHS(道路安全保険協会)での実験結果が発表された。
国際基準の衝突安全のテストは同じ車重のクラスで行った結果であるが、
「車重の重い車と軽い車がぶつかったときに、軽い車がどのようになるか」
というのが今回の実験である。
実験に用いられた車は、ベンツC300 VS. スマート、 ホンダアコード VS. ホンダ フィット、 トヨタカムリ VS. トヨタヤリス(日本名 ヴィッツ)である。
それぞれの車をオフセット衝突(左右にずれた状態での正面衝突)
小型車はいずれも単独のオフセット衝突で「Good」の結果を得ている衝突安全性に優れた車であるが、車重の重い車とオフセット衝突した場合、3つの実験とも乗員に重大な傷害を負う危険性がある「Poor」という実験結果だったそうだ。
(ベンツC300 VS. スマート)
C300と衝突したスマートは、ぶつかった後空中に飛び1回転して止まった。左下の写真は単独オフセットの場合でキャビンは守られているが、C300と衝突した右下の写真では、キャビンはつぶれて乗員は脚部と頭部に重大な傷害を50%以上の確率で負う衝撃を受けた。
(ホンダアコード VS. ホンダフィット)
(ホンダアコード VS. ホンダフィット)
アコードと衝突した右下のフィットの写真は、頭部は重大な傷害を与える損傷を受けていないものの脚部に重傷を負うレベルの衝撃を受けた。